ルタテラを投与した後は、患者さんの体から出る放射線量を測定し、入院の必要性について判断します。
ルタテラの投与を受けた患者さんは、体から放射線を放出しています。
周りの人への影響を避けるため、医療法で定められた放射線量に低下するまで、放射線を適切に管理できる病室内に滞在する必要があり、入院が必要な場合もあります。
滞在する期間は、多くの方で1~2日程度です。
ルタテラ投与後の入院に関する注意点
- 放射性物質の付着を避けるため、所持品は最小限にしてください。
洗面・衛生用品(歯ブラシ、くし、化粧品など)などは使い捨てのものを使用してください。 - 病室内に持ち込んだ所持品はビニール袋に入れて保管してください。
来院時に着ていた衣類、靴、バッグ、財布など。 - 持ち物に放射性物質の付着が認められた場合は、帰宅時にすぐに持ち帰ることができません。後日、放射線量の低下が確認された場合に持ち帰ることができます。
投与直後~病室内での過ごし方
病室内での行動制限
- 医療法で定められた放射線量に低下するまでは、病室から出ることができません。
- 食事や薬剤の受け渡しは、病室内の所定のテーブルで行います。
- 面会は原則として禁止です。
トイレについて
ルタテラは投与後、主に尿中に排泄されるので、排尿の際には特に注意してください。
- 排尿は座位で行ってください(男性も)。
- 排尿後はフタを閉め、2回流してください。
- 尿が手指につかないように十分注意してください。万が一ついた場合は、石鹸でよく洗ってください。
放射性物質が付着した場合について
血液などの体液や便にも放射性物質が含まれている可能性があるので、注意が必要です。
- 血液、排泄物が皮膚についた場合は、必ず石鹸でよく洗ってください。
- これらが衣服についたり、床にこぼれたりした場合は、速やかに医療従事者に伝えてください。
水分の摂取
- できるだけ水分を多く※摂取してください。
- 排尿を促すことで、腫瘍細胞内に取り込まれなかったルタテラが早く排泄されます。
※目安となる水分量については主治医と相談してください。