サポートされていない古いバージョンのInternetExplorerを使用しているようです。ブラウザを最新バージョンのMicrosoftEdgeに更新するか、Chrome、Firefox、Safariなどの他のブラウザの使用を検討することをお勧めします。

ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ

ページ2の注釈

「パパは今治療中だから、お風呂は一緒に入れないの」

退院直後(投与後3日間)であっても、数点の注意事項を守ることで、ご自宅で入浴できます。注意事項といっても、特別な対策は必要ありません。患者さんの入浴は、同居されている方のなかで最後にしてください。お風呂から上がる時には、洗剤を使ってブラシなどで浴槽をよく洗いましょう。キレイに洗い流せば放射性物質(放射線を出す物質)は浴槽に残らないので、翌日から患者さん以外の方も同じ浴槽をご利用いただけます。ただし、投与後1週間は、周りの人との距離を保つために公衆浴場やサウナの利用は避け、ご自宅で入浴しましょう。

入浴にはリフレッシュや血行促進などの効果があります。入浴前にはトイレを先に済ませ、しっかり手洗いをしておくと良いでしょう

「ヒロくんに放射線の影響が無くなるまで」

子供の身体は成長の途上にあり、放射線の影響がより強く現れます。影響を最小限に抑えるよう、投与後1週間は子供や妊娠中の方、授乳中の方との接触を控えてください(図1)。投与後1週間を過ぎれば、通常通りの触れ合いが可能になり、特別な制限も無くなります。ただし、授乳している方が治療される場合は、投与後3カ月間は原則として授乳を避けましょう。また、生まれてくるお子さんへの影響を抑えるために、投与後6カ月間は男女ともに避妊をしてください。

図1 子供との触れあい

イラスト:子供を抱いている母親

引用:退院後の注意事項 | ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ 
https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera/care/discharge
(閲覧日:2024.09.30) 

ページ3の注釈

「体内に残った放射線は、主に尿によって排出されます」

放射性物質を含む尿は、放射能汚染の原因になる可能性がありますが、適切な対策をすることで退院後も安心して日常生活を送ることができます。詳細な注意事項については、家族と物の共有編洗濯物の仕分け編をご参照ください。尿に含まれる放射性物質は時間とともに自然に減少しますが、水を多く飲むことで排出を早めることができます。過度に心配し、排泄の度に陰部やトイレを洗う必要はありません。水はねや飛び散りを避けるため、温水洗浄便座の使用は控えましょう。

投与後3日間は座ってトイレをするなど気を遣う必要がありますが、以降は通常通りで大丈夫です。公衆トイレなどでも特別な注意事項はありません

「まだ退院後もしばらくは日常生活での注意が必要だから協力を頼むよ」

投与後3日間は、血液や嘔吐物、特に尿に放射性物質が含まれています。これらの扱いについては、トイレ(家族と物の共有編)や入浴(子供と入浴編2ページ)などのように、患者さんご自身で気をつけていただく注意事項と、洗濯物の区別(洗濯物の仕分け編)など、周囲の方の協力が不可欠な注意事項があります。ルタテラ®静注での治療に臨む前に、注意事項を周囲の方と確認しておくことが大切です。その際には、ぜひこちらのマンガ・解説をご活用ください。

「放射線量が低下して、退院できて良かったわ」

ルタテラ®静注の投与を受けた患者さんは、体から出ている放射線が法律で定められた基準値以下に低下するまで、放射線管理された病室で過ごします。基準値は、ご家族や身の回りの方の被ばくの影響を抑えるよう考慮して設定されています。個人差はありますが、多くの患者さんは1~2日間で退院します。退院後も時間経過によって、体から放出する放射線量は下がっていきます。投与後1週間は周りの方と1~2mの距離をとる必要がありますが、注意事項を守れば過度に心配する必要はありません。

マンガでわかるルタテラと生活