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ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ

ページ1の注釈

「でも、まだ退院後もしばらくは日常生活での注意が必要だから、」

退院後3日間は、患者さんの血液や嘔吐物、特に尿に触れる際に注意が必要ですが、これらに触れた場合でも、よく洗い流すことで十分に汚染を防げます。また、ルタテラ®静注は主に尿として排泄されるため、患者さんの汗や唾液を避ける必要はありません。体調が良ければ、掃除や買い物、ゴミ出しなど日常の家事を通常通り行うことができます。素手で料理や米研ぎ、皿洗いをしても、包丁や割れ物によるケガに注意すれば、食べ物が汚染されることはありません。

数日分の手軽に食べられる食品や冷凍食品を準備しておくと、より安心して治療に臨むことができます

ページ2の注釈

「また、特に血液や尿、嘔吐物が付いた場合には十分に予洗いを行ってください」

退院後は、基本的に通常通りの生活を送ることができます。ただし、投与後3日以内に血液や嘔吐物、尿が皮膚についた時は、すぐに石鹸で洗ってください。これらは水で洗い流せば皮膚に残りません。床にこぼれたり、壁に付いたりしても、トイレットペーパーでキレイに拭き取り、トイレに流せば問題ありません。また、こういった処理をする際にはゴム製の使い捨て手袋を着用することで、汚染を防げます。ケガをしないよう気をつけることも大切です。ケガを避けるためにも、投与後3日以内に高所作業やガーデニングなどを行う場合は、手袋や防具を着用しましょう。

図1 ケガに注意

指を怪我しているイラスト

引用:退院後の注意事項 | ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ 
https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera/care/discharge
(閲覧日:2024.08.15) 

ページ3の注釈

「こうしておけば間違えないな」

ルタテラ®静注の放射性物質は、一般的な洗剤で十分に洗い流すことができます。ただし、投与後3日間は、患者さんの洗濯物と同居の方の洗濯物を分けて洗いましょう。患者さんの血液や嘔吐物、尿が付いたシーツや下着は予洗いを行ってください。洗濯は分ける必要がありますが、洗濯機は共用しても問題はありません。洗濯物を干す際には区別の必要はなく、アイロンや収納は通常通りで構いません。着ていたものやシーツを捨てる必要はありません。

図2 洗濯物の区別

洗濯物のイラスト

引用:退院後の注意事項 | ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ 
https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera/care/discharge
(閲覧日:2024.08.15) 

ページ4の注釈

「ちゃんと管理すれば、安心して過ごせるわね」

レントゲンを撮った方に触れても被ばくしないのと同様に、ルタテラ®静注治療を受けた患者さんに触れても被ばくしません。これは、どちらも汚染の原因となる物質が体の表面に存在しないためです。そのため、退院後の注意事項を守れば、汚染を十分に防ぐことができます。また、一度汚染しても放射能は徐々に弱まるため、汚染したものを捨てる必要はありません。汚染に適切に対処するため、ご家庭内でルールを決めれば、お互いに安心して過ごすことができます。

図3 出典:日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」被ばくと汚染の違い

イメージ:被ばくと汚染の違い

引用:日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」被ばくと汚染の違い
https://www.ene100.jp/zumen/6-3-6
(閲覧日:2024.08.15) 

マンガでわかるルタテラと生活