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ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ

ページ2の注釈

「またしばらく休むらしいね。」    

ルタテラ®静注の治療期間は約6カ月間(8週間隔で最大4回投与)ですが、日常生活での注意が必要な期間は、各投与後1週間です。治療後1週目であっても、周囲の方との距離を取れば、公共交通機関を使っての通勤や仕事が可能です。体調に気をつければ、治療のために仕事を諦める必要はありません。個人差はありますが、多くの患者さんは本剤投与から1~2日間で退院されます。退院後の出勤については、職場の方と一緒に注意事項を確認し、ワーク・ライフ・バランスのとれた働き方を事前に計画しましょう。

在宅ワークや時差出勤を活用しましょう。可能であれば、投与後1週間は接客の少ない業務やケガをしにくい業務に変更してもらうとよいですね。仕事と治療の両立においては、患者さんご自身の希望が何よりも大事です。診断書が必要な場合は、かかりつけの先生に遠慮なく相談しましょう

「放射線を使った治療?」

体内に取り込まれた放射性物質は主に尿から排出されますので、トイレの後はしっかり手を洗うなどの一般的な注意を守れば汚染を防ぐことができます。ボールペンやプリンターなどの備品は、他の方と共有しても問題ありません。隣の方との距離を保つことで、間に仕切りを設けなくても、普段通りのデスクワークが可能です。また、対面のお仕事も、デスクワーク同様に人との距離を保てば、通常通り行うことができます。共有の冷蔵庫にお弁当や飲み物を入れたり、おやつを交換したりすることも安心して行えます。

ページ3の注釈

「投与後1週間は、公共交通機関を利用する際は、他の人との距離を1m以上あけるようにしてください」

ルタテラ®静注投与後1週間は、満員の電車やバスを避けて、ゆったりと公共交通機関を利用しましょう。タクシーを利用される場合は、対角線上に座ることで、距離を確保できます。在宅ワークができる方は、数日間在宅に切り替えることも一案です。投与後2週間以降は、周りの方との距離を心配する必要はありません。ただし、投与後3カ月以内に出張や旅行で飛行機に乗る際は、放射線検査で留められる可能性があります。本剤による治療の説明を要する事態に備え、診療証明書カード(図1)を携帯しておくと安心です。診療証明書カードは病院で受け取ることができるので、かかりつけの先生へお申し出ください。

図1 診療証明書カード 

診療証明書カード

引用:退院後の注意事項 | ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ 
https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera/care/discharge
(閲覧日:2024.08.05) 

「一緒に相談しにいこうか」

ルタテラ®静注治療後1週間は、周囲の方との協力を要する注意事項があります。本ストーリーのように事前に相談をしておけば、出勤時間をずらしてもらう、デスクを少し離してもらうなどの対応ができます。本剤の治療(4回投与)によって同僚やご友人(患者さんと同居されていない方)が受ける放射線量は、1年間で食物から取り込んでいる放射線とほぼ同じ値です(図2)。遠慮せずに周囲に相談しましょう。患者さん向けの小冊子「マンガでわかるルタテラと生活」を配布しておりますので、こちらもご活用ください。病気について話すことに抵抗がある方、職場の支援が得づらいと感じている方は、主治医や産業医にご相談ください。外部の相談窓口(治療と仕事の両立支援 - 労働者健康安全機構 (johas.go.jp) など)を利用することもできます。

図2 身の回りから受けている1年間の放射線量

イメージ:身の回りから受けている1年間の放射線量

引用:環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」(平成 26 年度版) 
1章 放射線の基礎知識と健康影響 より作成 
201510mat1s-01-6.pdf
(閲覧日:2024.09.06) 

マンガでわかるルタテラと生活