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ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ

ページ1の注釈

「まずは家族で放射線の被ばくと汚染について正しく理解することが大事だって」

ルタテラ®静注による被ばくは、感染症とは異なり、飛沫や患者さんとの接触で感染するものではありません。主に患者さんの尿に含まれる放射性物質に触れること(汚染)が、被ばくに繋がります。そのため、直接触れずに汚染物質を洗い流せば、被ばくを防ぐことができます。感染症のように病原体が存在するわけではないので、アルコール消毒ではなく、水と石鹸で洗い流しましょう。また、被ばくは患者さんとの触れ合いで周囲に広がらないため、1~2mの距離を1週間保てば、退院後の隔離や自粛の必要はありません。

ページ2の注釈

「これも直接触れないようにしたり、すぐに石鹸で手を洗ったり、水で流せば問題ないのよね」

ルタテラ®静注の放射性物質は、水や石鹸で洗い流せば汚染を広げる心配はありません。加えて、枕元にエチケット袋を用意したり、各部屋に使い捨てのゴム手袋を準備することで、汚染や被ばくの機会を減らすことができます。トイレの衛生が気になる方は、トイレに流すことのできる便座シートを使用することで、便座に直接触れずに座れます。ただし、感染症とは違い、除菌目的での使用は必要ありません。カミソリや下着など、汚染の起きやすいものは使い捨ての旅行用品を使用すると、予洗いの手間を省けます。

図1 直接触れないようにしましょう

ゴム手袋のイラスト

引用:オムツ・導尿カテーテルを使用している場合の注意事項 | ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ 
https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera/care/urine
(閲覧日:2024.08.15) 

ページ3の注釈

「トイレとかは、手洗いが不十分だったりするから注意が必要ね」

ルタテラ®静注の放射性物質は主に尿として排出されるので、トイレの汚染を防ぐことで、本剤による汚染の大半を防ぐことができます。汚染を防ぐといっても、難しい手順はありません。まず、トイレ入室時の汚染を避けるため、ドアノブなどトイレ周りの共有物を触る前に手を洗いましょう。また、男性も座位で排尿することで飛び散りを防ぎます。排泄後は便器のフタを閉め、2度流しましょう。その後、石鹸を使ってよく手を洗うことで、汚染が広がるのを防ぐことができます。汚染の起きやすい洗面室のドアは、数日間開放しておくことで、汚染した手で触る機会を減らせます。軽失禁用品や大人用紙オムツなどを使用されている方は、使用後はビニール袋に入れて封をすれば一般ごみとして捨てることができます。

図2 トイレの注意

便座に座っている男性のイラスト

引用:退院後の注意事項 | ルタテラ®で治療を受ける患者さんとご家族の方へ 
https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera/care/discharge
(閲覧日:2024.08.15) 

患者さんと同居されている方も、トイレのレバーなどを触った時にはキレイに手を洗いましょう。お子さんのいるご家庭では、声をかけ合いながら手洗いの重要性を伝えることで、手洗いの習慣を身につけることができます

ページ4の注釈

「お互いが使う共有物には注意が必要だけど、注意をすれば意外に普通の生活ね」

退院後は、どんなものにも自由に触れることができます。ただし、数日間は同居されている方との共有物に少し気を配るとよいでしょう。とはいえ、水洗いや石鹸で汚染を容易に防ぐことができ、たとえ汚染しても自然に放射能は低下していきますので、ご安心ください。また、ルタテラ®静注の放射性物質は呼吸では排出されないため、他の方と一緒に過ごす際にマスクは不要です。携帯電話などの電子製品に触れても本剤による放射線の影響はないため、電子レンジやICカード(定期券やクレジットカード)などを問題なくご使用いただけます。

マンガでわかるルタテラと生活