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グリベック®を服用されるGIST(消化管間質腫瘍)患者さんへ

監修:
湘南鎌倉総合病院 腫瘍内科
澤木 明 先生

グリベック(一般名イマチ二ブ)は、抗がん剤で分子標的治療薬の一つ。GISTで細胞の増殖に関与するチロシンキナーゼ(KITなど)という分子が異常に活性化しています。グリベックは、このGIST細胞の増殖を促しているところを抑える作用があります。
GISTで初めての内科的治療に使う分子標的治療薬として、日本では2003年から服用できるようになりました。当初、腫瘍が進行していて手術ができない患者さんや、手術で腫瘍を完全に摘出した後に、GISTが再発した患者さんに腫瘍の成長を抑えるためにグリベックが服用されていました。今では手術で腫瘍を完全に摘出した後に、再発のリスクが高いと予測される(高リスク)患者さんにも補助的にグリベックが服用されます。

*グリベックはKIT陽性(CD117)GISTの治療薬です。