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グリベック®を服用されるGIST(消化管間質腫瘍)患者さんへ

監修:
湘南鎌倉総合病院 腫瘍内科
澤木 明 先生

① おもな副作用

グリベックの服用により、いくつかの副作用があらわれます。おもなものは吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状、むくみ(浮腫)、発疹やかゆみなどの皮膚症状、筋肉の痛みやけいれん、肝機能障害があげられます。また、血液系に関する副作用として貧血、疲労感や倦怠感、発熱などがあらわれます。
消化器症状や皮膚症状は比較的服用し始めの早い時期に出やすく、自己判断でグリベックの服用を止めてしまう原因となる副作用です。「つらい」と思ったら担当医や看護師、薬剤師に相談しましょう。つらい症状は担当医や看護師、薬剤師と一緒に対処していきましょう。自己判断でグリベックを中断することは避けましょう。
むくみは目の周りや顔全体にあらわれると、顔の印象が変わることから自己判断で服用を止めてしまう原因になりやすい副作用です。また、むくみが足や全身にあらわれると、歩きづらくなることがあります。むくみも自分で工夫したり、減塩食などを心がけるとよいでしょう。
グリベックによる副作用は、セルフチェックで早期発見できる症状があります。また、医療機関において治療や対策を講じることで服用を継続できることもあります。ただ、頻度は少ないものの、重大な副作用として上記以外にも気をつけなければならない症状があります。
いずれにしても自己判断しないで、いつもとちがう症状があらわれたら、担当医、看護師、薬剤師に連絡してください。

グリベック主な副作用と発生時期のめやす

副作用のあらわれ方は個人差があるため、ここに挙げた副作用以外にもいつもとちがう症状がみられた場合には、必ず担当医、看護師、薬剤師に連絡してください。