GISTは、KITの変化により「細胞を増やせ」という細胞増殖のシグナルのスイッチが入り、腫瘍が成長することで作られます。変化したKITは、ATPというエネルギー産生に関わる物質がくっついたときに細胞増殖のシグナルにスイッチが入ります。
グリベック*はこのATPがくっつくところに入り込み、細胞増殖のシグナルのスイッチを切る働きがあります。そのスイッチが切れることで腫瘍の成長は止められます。
グリベック*により腫瘍が異常に成長することは抑えられますが、出来上がった腫瘍細胞を完全に殺すわけではないので、細胞増殖のシグナルのスイッチを切り続ける必要があります。
![KIT蛋白の発生からGIST(消化管間質腫瘍)発生の仕組みとグリベック治療の仕組み](/sites/product_gan_kisho_novartis_co_jp/files/styles/oneup_layout_desktop_2220/public/2021-10/glivec-glivec-effective-img02.gif?itok=XzZBnyZi)
*グリベックはKIT陽性(CD117)GISTの治療薬です。
<イメージ図>